純農村ウ・ツァン

ウ・ツァンは人口約15万人。2005年4月1日現在では、連邦最小の人口を持つ州であり、非常に独特な発展を成し遂げた地域でもある。
商工業は一切存在せず、農業を唯一の産業としており、住民の思想や生活にも特徴がある。
ここではそんなウ・ツァンの特徴を、画像つきでいくつか紹介していこう。
●激化した都市から開放された純粋農村地帯の形成

ウ・ツァンは、全域が農村地帯で、都市は存在しない。
これは、経済の発展の遅れにより生じたのではなく、ラマ教ホーラン派の教えに伴った非都市化政策によるものである。
この地域は古い歴史を持ち、大航海時代には多くの欧米人が訪れた。その後、松島王国に征服され、さらに1902年以後は日本の領土となるが、1945年に独立した。
以来、ホーラン派の教えを貫き通すために、徹底的な非都市化政策を行った。
この頃から、ドーパー・シムシティ・ドルパンなどから都市を嫌う人々やスラムに住んでいた住民が移住しはじめ、1980年以降には急速に都市化したダンモース・メタラーデ・メラウィンクからの移住者も増えた。移住したといっても都市化を嫌い移住してきた住民は少数であり、逆に、元からの住民は都市へ流出するようになり、人口はそれほど増えなかった。
徹底したホーラン派の教えによって、ウ・ツアンはこのような完全農業州となったのである。

●ウ・ツァンの人々の暮らし
このような歴史的経緯から、ウ・ツァンは全人口が貧しい住民で占めており、所得水準は17000§。平均寿命は高いが、教育指数は0で学校や図書館等は全く建設されていない。
これも政策に基づくもので、経済的な遅れから生じたものではないが、結果的に農業を促進し、州民のほとんどが農業で自分達の生計をたてられるようになったのである。
広大な松島王国を別にすれば、農業生産はワガクニ州についで高く、機械化があまり進んでいない事がさらに農業就業人口を多くしている。
ところで、実際州民は貧しいといえど、どのような生活をしているのか非常に気になるだろうが・・・


上の画像を見る限り、貧しいとはいうものの住宅環境は整っており、都市のスラムに比べれば、それなりの快適な生活がおくれるのも事実である。
元々、スラム等に生活していた住民が多数を占めているので、移住してきた人たちの大部分はウ・ツァンの生活に満足していると言ってもいいのではないか?

●ウ・ツァンの産業・特徴
ウ・ツァンは農業が中心産業であり、東部・南西部等への都市圏への輸出用としての栽培と、自給用の栽培を同時に行っている。
国内有数の農業生産を誇るだけあって、農産物の輸出範囲は広く、州の食糧自給率も高い。


ウ・ツァンの国道は、比較的よく整備されているが、実は幹線道路からウ・ツァンの町村へは直接道路がつながっておらず、町の中に車で行くことはできない。
独特な住民思想を持つ地域であるため、他州民の受け入れを拒否しているためであると思われる。
特に、周辺は神道やキリスト教が信仰されているのに対し、ウ・ツァンだけはラマ教ホーラン派が信仰されている。
宗教間の争いも懸念されているため、直接的なつながりを切断したとも考えられる。
だが、近年になってカンマル空港の開港、SBTの開業などもあり、徐々に州内への移動が緩和されてきた部分も見受けられる。
住民の長距離輸送手段は、鉄道かバスが主であり、ウ・ツァンの高速道路は自動車よりもバスの利用台数の方が多い。

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