戸津の軍大学松島王国国防軍は陸・海・空軍で構成され、西京市南方の戸津を最大の拠点とする。完全志願制。
国王が名目的な「元帥」であり、国防軍の統帥権は関白太政大臣(首相に相当)が持つ。ただし、今の国王の本当の階級は退役海軍少佐。これは、戦時中日本の海軍兵学校で修学・その後独立戦争と朝鮮戦争に参戦してから退役したため。
なお、松島王国では(日本領時代の1904〜1945を除き)徴兵制が施行されたことはない。このため、王国の兵力(人数)は少なめとなっており、イラク派遣兵力の確保に苦労している。
地域 | 陸軍 | 海軍 | 空軍 | エリア5.1 |
|---|---|---|---|---|
西京 | ５(？) | １ | ６(４) | ０ |
篠目 | ５(１) | ０ | ３(３) | １ |
府中 | ６(３) | １ | ４(４) | １ |
朝霧 | ８(？) | １ | ７(５) | ０ |
八雲 | ５(１) | − | ３(３) | ０ |
征西 | ５(１) | − | ３(３) | １ |
合計 | 34(６+) | ３ | 26(23) | ３ |
陸軍基地は戦車中隊(戦車16両・ヘリ１機)または歩兵中隊(歩兵戦闘車・装甲兵員輸送車を配備)が駐屯。ヘリ基地には１個攻撃ヘリ中隊(ヘリ20機)が配備される。
空軍基地には１個飛行隊(戦闘機18機・輸送機等６機)またはその半数を配備。エリア5.1には戦闘機４機が配備されている。
2010年までに国防軍の近代化を完成させる予定であり、急速な軍拡を進めている。
陸軍は４個師団と比較的小規模。大規模な駐屯地は存在せず、各地の陸軍基地に分散配置されている。人数こそ少なめだが、装備は充実しており、多数の戦車を揃える。
第一師団(旧帝国陸軍九十七師団・松)
マラリア島に駐屯する歩兵師団。
４個歩兵連隊を中心とし、戦車約70両など多数の車両を保有する。
第二師団(旧帝国陸軍九十八師団・霧)
朝霧・タンバレード回廊に駐屯する歩兵師団。
３個歩兵連隊と山岳歩兵連隊を中心とする。
第三師団(旧帝国陸軍九十九師団・浦)
征東府に駐屯する歩兵師団。やや小規模。
機甲師団(旧帝国陸軍戦車第五師団)
戦車部隊。戦車約200両を保有。歩兵１個連隊が付属する。
SimCity4の標準戦車はM1と思われる。マラリアの二式中戦車(チヨ車)は、旧式化した「チワ車」を一掃するため1402年(AD1997)制式採用された新型戦車。外観こそアメリカ戦車のパクリだが、乗員３名・ディーゼルエンジン・陶器複合材装甲などの違いがある。車体は小型で、重量も52ｔと軽め。
陸軍には攻撃ヘリ部隊も所属する。
SimCity4の標準ヘリは今のところ機種不明。マラリアの九八式攻撃ヘリは、対戦車・対地攻撃能力を有する一般的な攻撃ヘリ。
SimCity4には標準では海軍基地は存在しない。西京南側の戸津軍港を拠点とする。空母機動部隊(日本海上自衛隊の護衛隊群に相当)２艦隊に加え、旧式の戦艦１隻・巡洋艦３隻を保有する。これらは100年以上昔に建造された貴重な歴史遺産であり、「動態保存艦」となっている。
戸津以外にも軍港は数カ所あるが、いずれも規模は小さい。
第一艦隊(戦艦１隻・巡洋艦３隻)
艦齢100年を超える旧式艦により構成される。戦時には艦砲射撃に使用されるが、基本的には練習艦隊兼外交用となっている。
第二艦隊(空母１隻・巡洋艦２隻・駆逐艦４隻)
王国自慢の空母機動部隊。空母と言っても満載排水量２万t弱と小型で、固定翼機は搭載されておらず、艦隊防空能力は低い。
概ね日本自衛隊の護衛艦隊に相当する。
第三艦隊(空母１隻・巡洋艦２隻・駆逐艦４隻)
編成は第二艦隊と同一であり、交代で航路護衛に当たる。王国は運用の柔軟性を高めるために「第四艦隊」を編成中だが、国力の限界を超えているという指摘も。
潜水艦隊
潜水艦により編成される。王国の潜水艦には通常動力型(低騒音だが連続潜航できない)と核動力型(連続潜航可能だがうるさくて高コスト)がある。
輸送艦隊(強襲揚陸艦３隻・輸送艦)
強襲揚陸艦・輸送艦により編成される。
地方隊(護衛艦・掃海艇等)
各地の軍港に配属されている。基本的に自衛用であり、外征には使用されない。
その他
必要に応じて艦隊に随伴する補給艦や、南極用核動力砕氷艦・大深度潜水艦(潜航深度6200m)・深海掘削艦など科学部との共用艦が存在する。
ちなみに、この大深度潜水艦、「潜航深度世界一」を目指して建造されたものの、完成に手間取っているうちに日本に先を越されてしまった。このため、科学部は7000m潜れる潜水艦の建造を主張している。
多数の航空基地があり、「南風」戦闘機(A12U1)、「天空」輸送機(L9U1)、「蒼海」対潜哨戒機(L9U1-Q)などが配備されている。
SimCity4の標準戦闘機はF-20 Tigersharkか？マラリアの双発小型超音速戦闘機「南風」は、STOL性能に優れ、王国内に無数に存在する飛行場での運用を可能としている。
制空戦闘機「順風」・駆逐戦闘機「逐電」・攻撃機「霊山」・偵察機「淡雲」を１機種で代替するマルチロール機として計画された。
「南風」は、1400年(AD1995)に制式採用し「零式」と命名するという大それた計画を持っていたが、労働党政権時代に開発が中断するなど順調に遅れ、1406年(AD2001)に制式採用された。記号は「A12U1」と艦載戦闘機のものになっているが、基本的には陸戦。艦載型も検討されたが、予算面で凍結されている。複座の「A12U2」及びその偵察型「A12U2-C」も存在する。人数が少なく、予算も決して豊富とは言えないが、その実力は世界でも一流半あたりには位置している。なお、王国の地形図はここが発行している。
核爆発実験かつて土木工事用に核爆発を使用する研究を行い、核爆発装置(軍用にはとても使えない巨大な代物だった)の実験を行ったこともあるが、使い勝手が悪すぎるので開発は中止された。
松島王国は発電用に大量のプルトニウムを保有し、地球上のどこへでも２ｔの核弾頭を送り込める固体燃料ロケットを開発(国防部ではなく科学部の管轄だが)、多数の核動力艦を配備、ついでに地下空間の利用技術が高く(半地下病院など)、マラリア島中央山地には多数の鉱山が点在……。と、『いつでも核武装は可能』と見なされている。
ただし、アメリカとの安全保障条約が機能している限り、核武装の可能性は低い。確かにマラリアは膨大な量の核物質を保有しているが、これを兵器に転用するとなると政治的・経済的問題が山ほど出てくる。